Law

法学教育に関する意見

いつも言っていることをメールで書く機会があったので転載: I think the recent reform of the Japanese legal education was generally a success. I observe many new lawyers getting into our law firm have broader knowledge of law after studying a…

弁護士がいらなくなる日

今日はHLSのバークマンセンターの主催で、The End of Lawyers?の著者であるRichard Susskindのレクチャーがあった。刺激的なタイトルであるが、趣旨は、クライアントの高まる要求のなかで、情報共有ツール等が一種のdisruptive technologyとなって、弁護士が…

ハーバードロースクールは法律事務所の経済学を教える

前回激動のアメリカ弁護士業界は今後どうなっていくのか? - 若江の日記にて紹介したセッションに引き続き、今日も、ロースクールのOCS (office of career services)主催のセッションに参加してきた。今日のテーマはLaw firm economics、講師はモリソン・フ…

激動のアメリカ弁護士業界は今後どうなっていくのか?

What's going on in the Legal Market?というセッションが開催されていたので参加してきた。ロースクールのOffice of Career ServicesとOffice of Public Interest Advisingの担当者(日本の大学の就職課に相当するものだが、相当よい仕事をしているようだ。…

Securities Regulationのケースブックの実務的な内容にびっくりする

[春学期の授業。Securities Regulationをとっている。今学期は、DeanのElena KaganがSolicitor Generalに任命されることに伴い、当該コース担当だったHowell Jacksonがacting deanに就任することになったことから、急遽、Allen Ferrellが担当することになっ…

恋するSunstein

昨日のエントリーに関しまっぴ〜からのコメントふまえ追記。 Dean Kaganの引き抜き大作戦その他HLSの改革については、以下Boston Globeの記事が詳しい: Harvard Law School, long fractious and underachieving, is on the rise again - and shaking up the…

日本の教訓に学ぶ。アメリカの金融危機対応策は成功するか?

HLSとEconomics Departmentの共同のセミナー*1に、Chicago Business SchoolのAnil Kashyapが来るということで参加。Public HealthのM君に教えてもらった(M君ありがとう!)。当初の予定ではテーマはCapital Regulationだったのだが、今年1月のAEAで彼が星 …

Securitizationと格付機関

Hal Scott教授のInternational Financeの授業にて「証券化(securitization)は根本的に欠陥がある(fundamentally flawed)のか? 」が議論された。若干メモ。 格付機関(credit ratings agency; CRA)が正確な評価を行わず投資家がこれに過度に(しかし経済合理…

US FSA構想

金融危機を契機に、金融機関の規制に関する組織再編を行う機運が強まっている。(2008年3月、当時ポールソンが財務長官を務めるTreasuryがアメリカの競争力の低下を根拠に組織再編の提案をしたが、実行には至らなかった。10年前の日本で、橋本内閣で日本のマ…

Securities Litigation Seminar

Spring termで(LLMペーパーを書かないとといけないという以外に)最もタフなコースは、Allen FerrellとWarren SternのSecurities Litigation Seminar。毎週数枚のレスポンス・ペーパーの提出が求められるのだが、実際のクラスアクションの訴訟資料を読んで…