中国企業のアメリカ進出(万向集団)
Harvard Business Schoolで受講しているDoing Business in China in the Early 21st Centuryのセッションが、今日で最終回を迎えた。毎週2回ないし3回、ロースクールからYardを抜け、JFK Stをあるいてハーバードスクエアを通り過ぎ、チャールズ川をわたって川向こうのビジネススクールまで通うのも、これが最後かと思うと感慨深かった。
今日は中国企業の米国進出の一例として、中国の自動車部品メーカーであるWanxiang America(万向集団)のケースをとりあげた。彼らのこれまでの海外進出をみると、リゾートやら不動産やらをコングロマリット的に買いあさるところや、海外企業を買収した後も経営にあまり手をつけない(hands-off management)ところなど、往年の(今でも?)日本企業を想起させる部分もある。しかし、ゲストできていたPresidentのNi Pin氏が、予想を超えてさばけた考え方をする大変おもしろい人で、この中国企業は、意外と興味深い動きをみせるのではないか?と思った。特に最近話題のアメリカ自動車産業のど真ん中の中西部で、労働組合との交渉を行ってきた経緯が興味深かった。日本企業はどんなふうにやってるんだろう?
Ni Pin:
経営が低迷していた会社のマネージャーたちとのミーティングをしたら、彼らは4分遅れてやってきた。僕が「遅刻ですよ」といったら「市内で車が混んでいて」などと言い訳をしてきたから、僕はこういった。「あなたたちはもっと前にくるべきだった。2年以上遅刻している。」
さんざん長いミーティングが終わって、誰がいつまでに何をやるべきか宿題を決めて解散した。しかし、その彼らからは何もその後の報告がなかった。彼らは破綻した。
日本語だと、愛知大学の国際中国学研究センター「海外進出する中国経済」のなか、中国企業による米国市場への参入についての章で、万向集団もふれられている:
李 春利「中国企業の米国市場参入戦略の分析」
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