不況でサマーインターンシップが見つからなければ、起業しちゃえばいい


以前の記事で書いた(激動のアメリカ弁護士業界は今後どうなっていくのか? - 若江の日記ハーバードロースクールは法律事務所の経済学を教える - 若江の日記)とおり、ロースクール生のジョブマーケットの状況は相当に深刻だ。(にもかかわらず、ロースクールへのアプリケーションはかなり増えているらしい。とにかく弁護士になっておけば安心というわけではないが、これからロースクールで勉強する人たちは、この記事のようなアドバイスに従って、アカデミックな興味をおろそかにして妙に短期的で戦略的な行動ばかりとるようになるのだろうか。。。)

この厳しい就職事情は、Ph.D.(リンク先は経済学のPh.D.のジョブマーケットについてのWSJの記事)ビジネススクールの学生についても同じであるようだ。

ビジネススクールの学生は、1年目のRC (Required Curriculum)と2年目のEC (Elective Curriculum)の間の夏休みは、就職先候補の会社でサマーインターンするのがふつうで、企業派遣で来ているような人も、どこかの会社でサマーインターンをするのが、去年までは通例であったようだ。しかし今年は、サマーインターン先が見つからないという人が結構いる。

ビジネススクールの友人たちと話していてすごいなと思ったのは、彼らは、サマーインターン先が見つからないからといって無為に終わらないこと。複数の人から、夏休みを使って、自分の貯金をはたいて起業するという話をきいているし、法律に関する相談を持ちかけられたりもしている。状況に文句ばっかり言っていないで、とりあえず行動を起こし、自分を試してみるという姿勢。別に失敗したって、失われた出資額は授業料だと思えばいいじゃないか、別に有限責任なんだから。むしろ、そこから得られる人脈や、自分で一から全部事業をまわすファーストハンドの経験は、お客様に終わってしまいがちなサマーインターンよりもむしろ有益かもしれない。できる限りで応援したいと思う。